こんばんは、

少人数制、一人ひとりの心と身体に向き合う吉祥寺ヨガスタジオ、スヴァスタ（健康）の守谷です。

私も漫画好きでけっこう読む方でして、まあ番組に出ていた芸人さんたちほど最新の作品は追えていないのですが、

今日は、個人的にイチオシの素晴らしい漫画を紹介したいと思います(￣ー￣)

三宅乱丈さんの『イムリ』という作品です↓↓↓↓

連載中から注目していて途中まで集めていたのですが、

月刊紙で進みが早くないし、話も（相当）重いのでしばらく離れていたところ、

最近何気なく読み返して、「やっぱり面白いー！！」とまたどハマりしました！

別の星を舞台にした、SFファンタジーというジャンル。

他人の心を操作できる能力＝侵犯術を持った登場人物たちが繰り広げる、

容赦ない支配と被支配、権謀術数渦巻く権力闘争、結局は双方同じ轍を踏む泥沼の民族紛争、、、

などなどのテーマが、圧巻の迫力で描かれています。

ストーリーとしては、

他民族を支配し、ヒエラルキーの頂点にいるカーマという民族の社会で、

若い主人公が、実は残酷に歪んでいる社会システムと人々の心を目の当たりにし、

翻弄されながらも「本当の心」に従ってふるまっていくというもの🤔

登場する3つの民族は、侵略好きのカーマ、土着の信仰を礎に暮らす自然派のイムリ、

奴隷民とされているけれどフィジカルポテンシャルが高いイコル、と現実世界にざっくりリンクしていたり、

精神を破壊することもできる侵犯術は、抑止力の名の下に振りかざされる身の丈以上の兵器そのものだし、

強大な権力や暴力を前に、つい思考停止を選んでしまい、そのシステムに組み込まれてしまうこと、

そこに抗うのがどれだけ辛いかということ、などが、

実際の世界に積み重なる問題を想起せずにはいられず、示唆に富みまくっております

（女系天皇問題にも本当にさりげなく触れているし）。

 

そして、物語の要点となるのが、イムリという民族は基本的にみな双子で生まれるという設定。

この双子同士の、「片われ」という特別な絆と信頼関係が、キャラクターの感情の機微にドラマティックな彩りを添えています。

ちなみに、この作者の作品は他にもいくつか読んでいるんですが、

人物描写やプロットが多分かなり初期から練り尽くされていて、

物語の展開に、細かなポイントも含めてブレがないので、多大な信頼を寄せております。

昨年、14年の連載を終えて完結しており、結果としてこの重厚なテーマが見事に描き切られていたので、

私の本棚の永久一軍確定しました( ´∀｀)

 

ただ、この作品、

出版社がマイナーなせいか、単行本が軒並み絶版になっているんです。。。

メーカー在庫もないので取り寄せもできず、在庫が残っている本屋をしらみつぶしに探すしかないそうです(T-T)

私はここ数ヶ月、立ち寄れる本屋を片っぱしから渡り歩きまくって、

なかなか手に入らなかった巻を下北沢のヴィレバンで見つけることができ、紙新品ですべて揃えるに至りました！😂

そのうち完全版などでまた売られるとは思うけど、、、もしくは、電子書籍ならば購入可能ですので、

というか、言ってくれれば貸しますので、興味がある方はぜひご覧になってください！！

 

スヴァスタは心と身体の健康を意味します。