ヨガにおける「人間の理想型」と、その呪いの側面②

こんにちは!

少人数制、一人ひとりの心と身体に向き合う吉祥寺ヨガスタジオ、スヴァスタ(健康)の守谷です。

 

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の続きです。

答えは出ていませんが、ヒントになりそうなものを最近ひとつ見つけました😳

私は昔からお笑い、なかでもアクの強いお笑い芸人さんが好みで、最近のヘビーローテーションは『東野幸治のホンモノラジオ』です。

公式YouTubeで全回視聴できるので、1人家事のときや、タスクの合間に趣味のイラストを描くとき、作業BGMとしてよく聴きます。

東野幸治氏は、キャリアも長く、芸人界大御所クラスの実力者ながら、偉そうな雰囲気を纏わず、若手とガンガン絡んで、

音楽、映画、ドラマ、アニメ、読書、ファッション、登山など興味があるものを貪欲に吸収して、

テレビの仕事もこなしながら、自分のYouTubeチャンネルをほぼ自分で運営したり、マイナーなイベントなどにも参加したりする超活動的な人です。

そして、ゴシップ好き、毒も吐くし、人の悪口も言う(悪口は言うけど愚痴は言わないらしい笑)、

話を聞いていると交友関係は広いのに”友達はいない”と公言し、

ミーハーな反面、冷徹・無感情と評される不思議なキャラが、お笑い好きの共通認識です。

ラジオ内でもその人物評通りのエピソードが展開されていき、

ポジティブではない観点の話が多いのに、変に引きずっている様子がないためか、悪気が全然ないためか、

よくわからないけど何か潔くて、ゲスい内容でも心地よく、クセになります笑

ひねくれたリスナーのメールを、ひねくれた視点で捌く場面は、特に何も解決しない新感覚のお悩み相談にも見えます。

そんなラジオがなかなか人気で、もう数年間続いていますが、

YouTubeコメントに聴視者の誰かが書いていた次の感想に、膝を打ち深く共感しました。

”自分に欠けていることが多く、反省することだらけの日々だが、この人の話を聞いていると、そのままでもいいかと思える。”

この方の、(少なくとも見えている部分は)決して聖人ではない生き方が、一定の救いをもたらすことも事実のようです🤔

 

転じて、高邁な目標や、立派な思想、綺麗事が並んでも、心に響く場合と響かない場合があって、

それらは正しさを帯びているだけに、耳の痛さ含め、聞いていて居心地が悪くなることもあります。

ヨガの「理想型」に生真面目に取り組むことで抱くしんどさも、そのあたりに原因があるような気がします。

正しさやそれを目指す感覚は、自分のなかで育むもので、外部に教わることはあっても、追い立てられて向かっていくものではないと思います。

ギャップにもがいて磨耗するぐらいなら、外部に立ちはだかる理想型はいったん忘れて、

その外観はご立派なものではなくとも、お好みの毒に身を委ねた方が癒されることもあるというのは上述の通り。

それにより、自分の不完全な部分も受け容れて、いたずらに自分を責めることが軽減すれば、

それはすなわち自分への非暴力であり、基本姿勢「ヤマ・ニヤマ」の一部を強化できたとも言えます。

俗なる世界にいる以上、俗なる刺激を潔癖的に退けようとするよりも、そこに塗れながらも自分を知り直すというのが、

この場合はより現実的な、ひとつの方法というところでしょうか。

そういえば、私のヨガの先生も、家庭や職場のどうしようもなかったり犬も食わなかったりする話をネタにして、

それらを頭から否定はせずに、毒も吐きながら面白おかしくヨガの話につなげるのが上手だなあ(先生もアクの強い人物です笑)。

もがき続けている人間からの、まだまだ答えには至らない、取り止めもないお話でした😌

 

Svastha スヴァスタ では ボディメイク、ヨーガ療法、ハンディを持った方へのヨガなど

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